
12月21日(土)放送のTBSテレビ「王様のブランチ」BOOK特集コーナーにて、倉知淳さんがご出演されます。12月刊行の本格ミステリー『猫の耳に甘い唄を』について、着想のきっかけや今作へのこだわりをお話されています。ぜひご覧ください。
『猫の耳に甘い唄を』
売れないミステリー作家の冷泉彰成は、弟子の久高享に創作テクニックを仕込みながら、執筆を続ける日々を送っていた。そんな折、冷泉の元に二通の手紙が届く。一通は女性からのファンレター、もう一通はファンレターのようではあるものの、「殺人と云う名の粛清を献上する」と書かれた怪文書だった。不気味ながらも悪趣味な悪戯だろうと捨て置くが数日後、今度は殺人事件捜査中の刑事が訪ねてきた。被害者の女性は半年前に冷泉にファンレターを送っており、殺害当日は冷泉と会う予定だと周囲に語っていたという。まったく身に覚えのない冷泉は潔白を訴え、一旦は事なきを得た。だが、再び殺人事件が発生。被害者はまたもや冷泉のファンだった。そして冷泉宛てにまたしても不気味なファンレターが――。
倉知淳
1962年静岡県生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。94年『日曜の夜は出たくない』でデビュー。97年『星降り山荘の殺人』で第50回日本推理作家協会賞(長編部門)候補。2001年『壺中の天国』で第1回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に「猫丸先輩」シリーズ、『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』『世界の望む静謐』『恋する殺人者』『死体で遊ぶな大人たち』など多数。